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「中井久夫の臨床作法」を読む

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 読んでもいろいろをすぐに忘れていってしまうから、、印象だけの話になって申し訳ないのだけど良心的な医者は本当に人生の達人だと思う。今までも中井先生の本は、「精神科医療の覚書」や「こんなとき私はどうしてきたか」などなど読んできて、(時々研修会でその名言をばパクらせてもらっている)その都度感心しきりなのだが、こうして多くの後輩のお医者さん方にたくさんの足跡を残していっている姿を読むと本当にすごい人なのだとともに、もう自分も60歳になって、もちろん中井先生のようにはもうなれないに決まっているのだが、羨ましいと思うのである。
 最初に読んだ本が確か相当難しいアカデミックな本で、治療文化論かな?もう一ページ読むのも脳がへとへとで、おそらく3分の1も読めなかったのだと思う。中井久夫さんの偉大さに上るのも諦めたという感じになりました。
 それから何年かたって、自分でも支援上、どうしようもなくなった精神科領域の方がいて、すがるようにして読んだのが、覚書だったように思う。この時は、平易な文章とともにいくつかの中井先生の実践がすとんと心に落ちるようにして入って来て、すっかり中井信奉者になったように思う。
 心理畑の人間だから、土居健郎さんや山中康弘さんのような心理畑の人間でも読むような著作をお持ちの方であるなら少々はお医者さん方の名前も知っているのだが、いささか浅学でこうして中井さんの著作が自分の仕事に生かせるようになったのは40才過ぎということになる。
 そこから神田橋條治さんや星野弘さんの名前を知ることになり、それまでもファンだった滝川一廣さんが名古屋市立大時代の門下生であることを知り、なるほどと思ったわけです。
 みんな達人だよなあ~としみじみ思う。
 もちろん足元にも及ばないけど、臨床作法に寄せられている方々の文章の端々にある中井久夫エッセンスを盗んでは臨床に生かしてみたいと思う。
 自閉症支援、強度行動障がい支援、中井さんの臨床作法はめちゃめちゃ対象領域です。

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