自閉症・知的障害

金沢へ行って来ました。

 秋の金沢、きっと雰囲気があるだろうなと出かけた金沢ですが、(きっちり秋用のスーツを着込んで…)急激な秋の訪れだった飯田とは異なって、なんと金沢はポカポカ陽気、行きかう人は、みんな半袖姿、Tシャツなんていう人もいたりして、これは秋の静けさを味わうどころではありませんでした。

 しかし、本来の目的は、研修会にありますから、そんなことでガタガタ言っていてはいけないのです。

 ひょんなことで明星の支援を愛してくれている人が、金沢市内の施設にお勤めになっていて、そのご縁で、研修会の講師として招かれたのでした。13:00~16:30の研修会、三時までが、講義と演習で、その後が三事例の事例検討会、そんな濃密な研修会でした。そのくらいの時間と準備を要する研修会を企画する、できるというところに、施設の力量が出ますね。

 「研修が必要だ」なんて声高にいっても、県が研修会をしてくれない、社協の研修はニーズに合っていない」などと、文句ばっかり言って、自分たちで考えもしない輩が一杯いますからね。

 事例研究、資料を用意するのも大変、しかも外部の人にそれを見せるのですから、プレッシャーがかかります。ましてや自分たちの支援に自信がないとなると、それに恥ずかしさや、プライドをつぶされる不安などが、まだそれに加えて、プレッシャーになりますから、そりゃー大変です。

 実は、スーパーバイザーも大変です。アドバイスが非難なっても駄目ですし、ピントがずれても駄目ですし、ちょうどやる気が出るところに落とし所を見つけなければなりません。支援のヒントは、1+1=2というような問題にヒントを出すというようなこととは、全く異なった作業ですから、なおさらです。

 夜は、懇親会、金沢の海の幸と焼酎で、心ある職員の方々と懇談です。すっかり飲み過ぎて、次の日は夕方までアルコール血中濃度が高かったけれど、良い時間が過ごせたと思ったわけです。確かビール大ジョッキで3杯に、焼酎のお湯割りが、コップで4~5杯、しゃべりすぎで、次の日の朝は、声がガラガラでした。

 その方たちが、今度は明星の研修会に28日来ます。良いよね…、こんな交流も。お互いに刺激し合いながら。

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人生の重さについて

 昨年度の自閉症支援セミナーケースを図書館に缶詰めになって、三時間、四時間と読んでいる。評価やコメントを含めて、およそ一ケース当たり、20分から30分の仕事だ。
 これが重い。結局昨年度分20数例の4分の3を読み終えて、コメントを書き終えて、帰宅し、夕食の後、残りをまた集中して読みだす。どんどん他人の人生の重さが突き刺さる。
 結局終わった後には、ほとんど聞いたことがないB’zが無性に聞きたくなって、You Tubeからダウンロード、ウルトラソウルと大声で叫びながら、頭の中の立ち直りを促進させたのでした。(娘がお父さん、壊れた?と言っていました)

 そんなわけで、べてるの実践を読み返している。中井さんの本を読む、神田橋さんの本を読む、みんな一生懸命寄り添っている。それぞれの方法で…。
 世界の人全てに寄り添えないし、もちろん身近な一人にも寄り添えないとすれば、いったい自分は何があるんだろうというような気分になる。
 神田橋さんも毎日、芋焼酎だ。飲まずにやれないだろうな、良心的な精神科医?
 中井さんは飲むんだろうか?ギリシャ神話は飲んだら訳せないか。

 べてるに、発病後も、毎日数百回の腕立て伏せ、時には100Kの走り込みをしていた方がいる。休むことができない症候群だ。

 べてるはつながることを支えにする。明星もおそらくそうだ。最重度と言われる方々が、ここのところ、仲間を意識して、行動している。職員に支えられているより、仲間同士支えられていることが実は多いのだろう。そんな懸け橋に僕らはなれるだろうか?

 治そうとしている自分たちがいるうちは、きっと寄り添えない。
 それだけは言える。

 先週は大阪まで行っていた。新幹線、やっぱカッコイイよな。
Shinkansen

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薫風さわやか、とはこのこと

 5月の第3日曜日、もう40年以上も続く、恒例の行事で、本日は駒ヶ根市のすずらん荘というところで会食だ。家族と利用者の方々と、のんびりした時間を過ごす。

 中央高速、駒ケ根インターを降りて、駒ヶ根高原方面へ、ここは本当にうまく観光開発されていて、しだれ桜で有名な光前寺を中心に美術館、旅行村、地ビール工場、レストラン、ロープウェー、キャンプ場、スキー場、そしてソースかつ丼‥というように、一年中、家族で来て楽しめる空間になっているのである。
 もともとは、登山道入り口としての発展だろうが、森と木、池、マウンテンビュー、を中心に素敵な空間になっている。

Nishikomagatake_2
 通りかかった大沼池(?)、遠目には釣り人に見えたのですが、近づいてみたら、なんとその人たちは、画家だったのでありました。全員キャンバスに向かって描いているのは、この池から臨む西駒ケ岳の残雪の風景だったのです。いやー、久しぶりに単純な感動、絵葉書のような、というのはこういうことを言うのでしょうね。しかも皆さん、上手なこと、油絵あり、水彩画あり、しかも場所取り何でしょうね、一番良いスポットには、たくさんのグループが‥。

 こんな休日の過ごし方イイですよね。近くのテニスコートからは歓声が聞こえ、ソースかつ丼の店には、行列風景、当たり前が幸福であることが分かる瞬間です。

 この後の会食会で、あるご家族が、お子さんと一緒に(そうは言っても、父親、母親70才、お子さん40才ですが)歌った、星影のワルツ、素敵だったな。♪別れることはつらいけど♪~♪今でも好きさ きみのこと♪、たぶんご本人の胸には、入所のときの別れが過ぎっているだろうな、そんなことを思って見ていたら、お子さんがふっと離れていて行って、最後にはご夫婦のデュエットになった。二人だけにしてやったんだな‥本当にいいやつだよ、なんて感じ始めたら、勝手にジーンときてしまった。

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